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富山の置き薬について ・江戸時代に始まった「富山の置き薬」とは家庭に各種の薬を預け置き、 次に訪問したときに使用した分だけ代金をいただくという画期的な商いの方法。 商品を先に提供し、代金は後でいただくという「先用後利」という独自のシステム。 置き薬のはじまり 元禄3年12月15日(1690年)将軍綱吉に挨拶をするために 富山藩の殿様 前田正甫が江戸城に詰めていたときに 陸奥国三春(現在の福島県)の殿様が突然激しい腹痛におそわれた。 自身の病気を治すために常備していた丸薬「反魂丹」を印籠から取り出し飲ませたところたちどころに良くなるという出来事があった。 この出来事が発端となり富山の薬の評判はたちどころに全国の大名に広まった。 前田正甫の革新的政策「他領商売勝手」により藩の外に出て自由に商売することを、 領民にも積極的に推進したことにより富山の置き薬は全国に広まった。 全国に売り歩いた人たちは誰でもいいというわけではなく藩の中から信頼される人材を厳選していた。 それが各家庭に薬を置き次に来たときに使用した分だけ代金を受け取るという 「先用後利」につながっていった。 この考えはお客様との深い信頼関係によって成り立ち、現代のクレジット商法の先駆を成すものと言える。 また「富山のくすりやさん」のお土産として知られている紙風船やなどは今で言う 「ノベルティグッズ」のモデルにもなっている。 このように配置薬販売という商法は信用第一主義の精神を受け継ぎながら現在に いたっている。